- 造園豆知識 -

竹垣

透かし垣

四つ目垣

最も一般的な垣である。外露地と内露地の結界として作られるのは、多くがこの垣根である。1.8mほどの間隔で柱を立て3~4本の胴縁を渡し、表裏から立子を胴縁と直角に交わるように格子状に組む。これにより四角の目のすき間ができ、背後が透けて見えることからこの名がある。高さは一般的に60~120cmほどとする。

四つ目垣四つ目垣四つ目垣

金閣寺垣

金閣寺垣金閣寺(京都市)の鏡湖池から夕佳亭に至る石段の両側に設けられたものを本歌とする。高さは、だいたい50~90cm程ある。柱間に丸竹のの立子を等間隔一列に配し、丸竹か半割竹の胴縁を表裏から立子を挟むように渡す。丈夫に太い半割竹のた玉縁を付けるのが特徴である。

龍安寺垣

龍安寺垣細い丸竹か割竹を2枚合わせて組んだ組子を斜めに使った菱目が特徴である。上部には手摺り状の半割竹の玉縁を付け、下は合わせ押縁としたものである。

光悦寺垣

本阿弥光悦ゆかりの光悦寺(京都市)の境内にある。大虚庵の露地の仕切りとして作られたものを本歌とする。これは、全長18mもある雄大なもので「臥牛垣」ともいう。細竹を束ねた玉縁を、ゆるやかな弧を描いて地面に届くように用い、組子は2枚合わせの割竹を菱目状に交差させ、地表より少し上に半割竹の押縁を表裏から渡す。その風雅な造形が大変好まれ、現代庭園にも創作、アレンジしたかたちが数多く用いられいる。

光悦寺垣光悦寺垣光悦寺垣光悦寺垣光悦寺垣

矢来垣

矢来垣江戸時代より広く作られてきた伝統的な垣根である。矢来とは、囲いや柵を意味していた「遣い」という言葉から来たもので、昔は木材で使う例も多かったのですが、今は安価で使いやすい竹材によるものが主流になりました。丸竹の胴縁に組子を斜めに取り付けていく形式が一般である。

遮蔽垣

建仁寺垣

遮蔽垣を代表する垣である。割竹を縦横に組んだ簡素なかたちが好まれ、各地で作られている。胴縁を何段か渡し、それに立子を隙間なく取り付け押縁をあてる形式である。上部に玉縁をのせる。京都の建仁寺に作られたことが名の由来といわれている。

建仁寺垣建仁寺垣

銀閣寺垣

銀閣寺垣銀閣寺(京都市)の門の外側と総門から続く参道のの石垣の上に作られたものを本歌とする。建仁寺垣とほぼ同じ構造で、押縁が2段で、高さが90cm内外の低い形式のものを銀閣寺垣と称している。石垣上に作られた本歌は、その上部にかぶさるように端正に刈り込まれた高垣とあいまって、得もいわれる美しさを創出している。

木賊垣

この垣は、トクサを素材にしているのではなく、割竹を立子として並べた姿がトクサに似ていることから、その名がある。太めも真竹を半割りにした立子に、押縁を一切用いずに染め縄で胴縁に固定するのが特徴で、その縄の掛け方が、この垣の独特な意匠となっている。

木賊垣木賊垣木賊垣

鉄砲垣

柱の間に胴縁を渡し、丸竹を数本で一組とした立子を表裏、交互に取り付けいく形式で、鉄砲を並べて立て掛けた様子に似ることから「鉄砲付け」とよばれ、それがこの名前の由来となっている。又、太い竹を立子として1本ずつ取り付ける「大竹鉄砲垣」もある。

鉄砲垣鉄砲垣

御簾垣

柱に溝を彫り、晒竹の組子を横に差し込んでいき、裏表から縦の押縁を当てたもので、その意匠が簾のように見えるのがこの垣根の特徴で、名前の由来にもなっている。なお、晒竹は雨に弱いので、組子を割竹としたり、垣を軒下に設ける場合もある。

御簾垣御簾垣

編み組み垣

大津垣

大津垣江戸時代の大津の街道に沿いに作られたことからこの名が付いたといわれている。構造は、割竹の胴縁に割竹または篠竹の立子を交互に差し込んでいくもので、縦横に編んだ造形が特徴である。

沼津垣(網代垣)

主に沼津地方でハコネタケを編みこんだ垣が多く作られていたことに由来する。組子には細い篠竹類を用い、斜めに編み込んでいくのが特徴だが、編み方もさまざまなものがある。組子に割竹を使用することもあるが、表裏ができてしまい、裏側の竹の肉の部分が変色してしまうのが難点である。

沼津垣沼津垣

枝穂組み垣

竹穂垣

竹穂垣竹のえだを使った柿の総称で「穂垣」ともいう。

桂垣

桂垣桂離宮(京都市)の正面付近の外周に、明治時代になってから作られた竹穂の垣を本歌とする。大竹を半割りにした押縁を縦に用いて、先端を添いだ形式が特徴で、上部の横押縁を渡す。本歌の桂垣は、くみこを細い竹穂と太めの枝付きのもので市松模様になるよう作ったもので、非常に品格がある。

蓑垣

蓑垣昔、雨具として使われていた蓑のかたちに似ていることからこの名がついた。下向きに葺いた竹穂が特徴で、かつては萩の枝など使うこともあった。上部に玉縁を付け、押縁は用いずに、胴縁に下から上へと順に竹穂を付けていき、蓑のようなふっくらとした厚みを出している。主に小規模の袖垣などに作られる。

松明垣・立合垣

松明垣竹穂や萩などの枝の小束を巻き立子(巻子)とし、胴縁に結びつけたものを松明垣といい、その巻き立子の間に割竹を入れたものを立合垣と称している。

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